しつけ

犬の「待て」のしつけ。初心者でもできる教え方

犬の待てのしつけ
悩んでいる人

犬の「待て」のしつけがうまくできません。

どうしたら犬に「待て」をしつけることができるでしょうか。

こんなお悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 「待て」のしつけをする理由
  • 待てのしつけの環境作り
  • 「待て」のしつけをする
  • 待てをどこでもできるようにする
  • 待てができないときは

今回は犬の待てのしつけについてお話しします。

犬の待ては、ご飯の前で待たせることだけでなく、危険あら身を守ったり、飼い主がストレスなく生活するための大切なしつけです。

そこで本記事では、犬の待てがどこでもできるように、大切なポイントだけをわかりやすく解説していきます。

「犬の待てをしつける理由は?」「犬がいうことをきかない」といった疑問も解消できますよ。

茶リオ

この記事を書いている人

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茶リオと愛犬ビノ
  • ミニチュアシュナウザー と16年、日々が学びです。
  • 留守番、イタズラ、ご飯食べないなどを克服しました。
  • しつけは毎日続けています。
  • ドッグフード研究家

それでは、早速はじめていきましょう。

犬の待てのしつけは難しい?

白ミニチュアシュナウザー トリミング

犬の待てはとても大事なしつけですが、初心屋にとっては難しいかもしれません。

はじめて愛煙を迎えたとき、ご飯の前で「待て!」と号令をかけても、待てができずにとても悩んでいました。

言葉がわからない子犬にとっては、何を言われているのか、意味すら理解できません。

目の前のおいしそうなご飯があるのに、何を言ってるの?って感じです。

犬の待ては

待ったらいいことがある

と理解してからは、待てができるようになりました。

犬の「待て」のしつけをする理由

ミニチュアシュナウザー おすわり

犬の待てをしつける理由についてお話しします。

犬に待てのしつけをする理由

  • 他の人や犬から危険から守る
  • 「待て」で感情を制御する

それでは1つずつお話ししていきます。

犬や他人から危険から守る

犬の「待て」のしつけをする理由は、犬や人を危険から守るためにとても大切なしつけです。

犬の「待て」のしつけはこんなとき役立つ

  • 拾い食いをしそうになった時
  • 家のドアが開いているのに気づかず、犬が外に出てしまった時
  • 首輪がはずれた時
  • 犬のリードが、手から離れてしまった時
  • 犬が他の犬に攻撃的になろうとしている
  • カフェでのんびり過ごしたい時

「待て」は、犬の特技として、ぜひしつけをしておきましょう。

「待て」で感情を制御する

犬は感情で動く動物なので、心をおさめるという意味では、待てのしつけは大切です。

犬の感情や欲求を制御し、飼い主さんのいうことを聞いてくれれば、飼い主さんもストレスなく犬との生活を楽しむことができます。

犬の待てのしつけができていうれば、勝手な行動もなくなり、従順な犬になって、育てるのが楽になるのです。

犬に「待て」ができるしつけ環境を作ろう

白ミニチュアシュナウザー トリミング

犬が「待て」を上手にできるように、しつけをする環境を作っていきましょう。

 静かな場所で集中

犬の「待て」のしつけをするときは、集中できる静かな環境で行っていきましょう。

おうちの中だったら、テレビやラジオなどは消し、多頭飼いをしているなら、他の犬は別の部屋に移すなどして、しつけをする犬だけにします。

家族にも協力してもらい、静かにしてもらったり、洗い物や洗濯、掃除機の音も聞こえないようにして、犬が集中して、待てができるようにしましょう。

犬を冷静にさせる

犬の「待て」のしつけは、まずは犬を冷静で落ち着いた状態にしましょう。

犬が興奮した状態では、待てのしつけは、教え方がうまい人でもなかなかうまくいきません。

おもちゃで遊んだあと、犬がまだ遊びたくて、飛び上がるような状態だったら興奮をしずめて、落ち着かせてから行いましょう。

ドッグランやおうちの中で走らせた後や、遊んだ後などは、しばらく時間をおいて、犬の待てを確実にする教え方をしましょう。

犬の待てのしつけの準備

待て

犬の「待て」のしつけをする前に、準備をしておきましょう。

 好きなおやつを用意

犬が喜んでしつけで「待て」ができるように、おやつ、ごほうびを用意しましょう。

犬によっては、好き嫌いもあるし、食いつきが悪い犬もいるので、事前に何が好きなのか、把握しておくことも大切ですね。

柴犬は、警戒心が強く、おやつに執着することが少ないかもしれないので、お腹を空かせておくようにすると、「待て」のしつけがうまくいきます。

「待て」の前におすわりを習得

犬の「待て」は、おすわりの状態で待てをさせるようにしましょう。

立った状態だと、動いてしまう可能性が高くなるからです。

犬の腰を落とさせ、落ち着いた状態で「待て」ができるようにしつけていきましょう。

<<おすわりのしつけ>>については、こちらでお話ししています。

子犬のおすわりが誰でも簡単にできるしつけ方法続きを見る

犬に「待て」のしつけをする

ミニチュアシュナウザー

待つといいことがあると教える

犬にしつけの「待て」は、いいことがあると教えていきましょう。

犬にとっていいこととは、

  • ごほうびのおやつがもらえる
  • 飼い主にほめてもらえる

です。

もし犬が「待て」ができたら、すぐにごほうびを与えたり、高い声でほめてあげて、その気にしていきましょう。

ほめれば犬もうれしくなって、どんどんやりたくなっちゃいますよ。

しつけのコツは

  • 焦らないこと
  • ほめること

最初から「待て」ができないのは、当然です。

焦らず、できるまでしつけを続けていきましょう!!

2秒待てをさせる

いよいよ犬に「待て」のしつけをしていきます。

2秒から待たせてみましょう。

2秒、短い!って思われるかもしれませんが、最初は意外と難しいものですし、長く感じてしまうはずです。

2秒の待てのやり方

  1. おすわりをさせます
  2. 「待て」と声をかけます。
  3. 2秒たったらおやつのごほうびを与えます。
  4. ごほうびを与えるのと同時に、高い声で「いいこ、いいこ」などとほめてあげたり、体を撫でてあげます。
犬のおすわり

犬にとって、2秒間、待てができたことは、成功体験です。

成功したら、ほめてあげて、2秒間確実に「待て」ができるようにしつけていきましょう。

10秒待てをさせる

犬の「待て」が2秒間、確実にできるようになったら、今度は10秒間に挑戦してみましょう。

そこで大事なのは、犬との信頼関係です。

犬が「待て」をするのは、10秒待った後に、ごほうびがもらえるからです。

おやつは犬の見えるようにして、アイコンタクトをしっかりして、10秒間待たせましょう。

犬が「待て」ことができたら、奇跡が起きた!ぐらいの感じで、喜びあいましょう。

ごほうびとほめることはしつけのセットですよ。子犬のしつけのアイコンタクト。覚えさせたいしつけの基本続きを見る

「待て」の言葉と動作を一致させる

飼い主の「待て!」の号令と犬の待ての動作を一致させていきましょう。

「待て」のしつけを連続して何回かしていけば、犬も体で覚えていくはずです。

「待て」って聞いただけで、わぁーおやつがもらえるぞー!って思ってくれれば、完全一致ですね。

OKで解放してあげる

犬に、しつけの解放言葉も教えてあげましょう。

例えば、あなたが陸上部で先生から、グラウンドいいというまで走れって言われたら、嫌になっちゃいますよね。

犬には目標概念がないので、ここで終了という言葉がほしいのです。

ボクの場合は、『OK!」

「OK」と犬に声をかけて、思いっきリほめてあげて、「待て」のしつけが終わったことを伝えます。

例えば、3回練習をしたら、OKの声をかけて、犬を解放してあげます。

しつけの緊張時間と、解放の時間があれば、メリハリがついて、犬も集中して、「待て」のしつけをしてくれるはずです。

犬が待つことができなくて、飛びついてくるかもしれませんが、飛びついてきたら、失敗なので、手を遠ざけて最初から犬の待てのしつけをやり直しをしましょう。

<<犬の待てを英語でしつけ>>をしたいのなら、こちらの記事がおすすめです。

犬に「待て」の位置を変えてしつける

ミニチュアシュナウザー

正面の犬の「待て」のしつけ方

犬の「待て」の教え方(正面)

  1. 犬をおすわりをさせる
  2. 犬の正面に立つ
  3. 犬に「待て」と低い声で短く声をかけながら、掌を犬の顔の前に向けます。
  4. 犬が静止したら、「OK」と待てを終了させる。
  5. 待ての成功です。犬をほめてあげましょう。

最初の犬の待ては、1秒でも十分なので、犬が待てができたことをほめてあげましょう。

犬に待てのしつけがなれてきたら、だんだんと時間を長くしていきましょう。

うちの愛犬も落ち着くがなく、1秒も待てができませんでしたが、何度もしつけをすることで、待てができるようになってきました。

横位置の犬の「待て」

今度は、犬を飼い主の横におすわりさせて、待てができるようにしていきましょう。

犬の待ての教え方(横)

  1. 犬の横に立つ
  2. 少し体をかがませて、犬の顔の前で、手のひらで静止して、待てと声をかける。
  3. OKと声をかけて、しつけ終了
  4. ほめる

犬を横に立たせてから、待てのしつけは、少し難しいかもしれませんが、頑張ってやっていきましょう。

ボクも犬の待ての教え方がわからず、悩んでいましたが、ビデオにとった自分の行動を見て、何がいけないのか、研究することで、待てのしつけができるようになりました。

正面と横の「待て」

今度は、犬を飼い主の横におすわりさせて、待てができるようにしつけていきましょう。

犬の待ての教え方(正面と横)

  1. 犬の正面に立ちます。
  2. 犬の顔の前で掌で静止して、待てと声をかける
  3. 犬の横に移動する。
  4. OKと声をかけて、しつけ終了
  5. ほめる

<<犬の「待て」の具体的なしつけの方法>>については、こちらでもご紹介しています。

犬から離れても「待て」ができるようにする

犬の待てのしつけがある程度習得したら。離れた場所からでも、ロングリードを使い、待てができるようにしていきましょう。

犬の「待て」のしつけ(離れる)

  1. 犬をロングリードにつなぎ、待てと声をかけます。
  2. 犬から離れます。
  3. 数秒経ったら、犬のところに戻ります。
  4. OKと声をかけて、犬をほめます。

犬の「待て」と「コイ」

犬の「待て」てをしつける時に、「コイ」も教えていきましょう。

犬の「待て」の教え方(待てとコイ)

  1. 犬に待てと声をかけて、またせる
  2. ロングリードを持ちながら、犬から離れる
  3. 「コイ」と声をかけて、ロングリードを引き寄せる。
  4. 犬がそばにきたら、OKと声をかけてほめる

犬がどこかに行きそうになった時、「待て」と言って犬を静止させて、「コイ」でこちらにくるようになったら、どんなに楽になります。

犬が「待て」と「コイ」がなかなかできないかもしれませんが、時間をかけて、教え方を工夫して何度も練習しましょう。

教え方に答えはありませんが、客観的に自分をみたり、犬のしつけのトレーナーさんからアドバイスをもらうといいですね。

犬の待てのしつけは、完璧にしておく

トイプードル

犬の「待て」のしつけは、一度習得したとしても、教え方が甘いと、失敗が増えてくることがあるので、確実にできるようにしておきましょう。

不意に手からリードを離れてしまった時、どこかに犬が行きそうになったとき、食べてはいけないもの食べそうになったとき、犬がしつけで「待て」という命令で待つことができたら、犬や人間の安全確保にも、大変役に立つはずです。

犬の待てのしつけは、完全にできたとしても、毎日続けてしつけをして、完璧にしておきましょう。

時間と距離を伸ばす

犬が「待て」ができるようになったかなと感じてきたら、時間と距離を伸ばしていきましょう。

10秒ができたら、15秒。30秒と長くしていきます。

あまり長いと、なぜ待っているのか犬が理解できなくなるので、30秒から1分程度までにしましょう。

犬との距離を伸ばすのは、高度で難しいしつけです。

失敗してもだいじょうぶ。

犬を信頼して、何度も何度も練習していきましょう。

距離に関しては、遠くにするのもそうですが、犬の鼻先に近づけて待てをさせ、距離を短くするのも高度なしつけ方法です。

どちらもできるようにできるといいですね。

おやつは使わない。指示だけにする

犬の待てがおやつでできるようになったら、おやつなしでできるよウにしていきましょう。

飼い主の演技力が試されますよ。

犬が待てができたら、思いっきりほめてあげて、喜びをわかちあいましょう。

犬は、飼い主からほめられれば、とてもうれしいので、おやつがなくても、待てができるようになるはずです。

環境を変える

おうちの中などの静かなところで「待て」ができるようになったら、環境を変えてみましょう。

公園など雑音があると、おうちの中でできていたとしても、できなくなってしまうかもしれません。

犬を安心させて、ゆっくり「待て」をさせていきましょう。

犬が苦手なのは、雑音もありますが、他の犬がいても、しつけがしにくくなります。

ドッグランでは難しいので、しつけ教室に行って、他のいる前で待てをさせるのも、高度なことなので、試す価値はありますよ!

子犬の「待て」の教え方のコツ。いつでも待てができるようにする

犬が待てができない時はハードルを低くする

犬が待てができないなら、しつけのやり方を変えていきましょう。

<<犬が待てができないならという記事>>もおすすめです。

時間を短くする

犬の待てのしつけができないなら、待ての時間を短くしてやりなおしましょう。

できるようのなったと思っても、何度も何度も短い時間でしつけをして確実にしていきましょう。

少し時間を長くして、また短い時間に戻す教え方をすると、犬も確実に待てができるようになるでしょう。

根を詰めてやっても犬が疲れるだけです。

ボクもなぜ待てができないの?と悩むこともありましたが、しつけは時間がかかるものです。

ゆっくりと時間をかけて、犬の待ての教え方をしたらできるようになりました。

距離を変えてみる

犬の「待て」の教え方は、距離感がとても大事です。

飼い主と犬との距離、おやつの位置などを見直してみましょう。

最初は、遠くから、そして徐々に近づけて待ての教え方をすると、難易度がだんだんと上がり、習得させるコツです。

おやつを変える

犬が「待て」ができないなら、も好きなおやつではないかもしれないので、おやつの種類を変えてみましょう。

しつけで使うごほうびのおやつは重要です。

臭い、大きさ、種類など、工夫していきましょう。

手を使う

犬が「待て」をしてくれないなら、手を使うのも有効な方法です。

待ての言葉と同時に、犬の顔の前に手のひらを出し、静止させます。

手を犬の前にすることで、犬が座っている状態から、立ちにくいこと、おやつが遮断されること、飼い主の強い意思が示されることなどの理由からです。

手を出さなくても、犬が待てができるようになったら、声だけで、待てができるようにしつけていきましょう。

他人にみてもらう

犬が「待て」ができないなら、ドッグトレーナーにみてもらうと、上達が早いです。

しつけは、犬に行動を変えさせるのではなく、飼い主が行動を変える必要があるからです。

おやつの位置、声の掛け方、姿勢など、何かしつけのヒントが見つかるかもしれませんよ。

>>犬が待てができない理由。いつでも待てができるようにするには

犬の待てについてのよくある質問

いつから待てをしつければいいの?

犬の待てのしつけは、生後5ヶ月頃から、成犬になる1歳過ぎまでにすると、習得が早く、しっかりと身についていきます。

生後5ヶ月は、子犬の散歩デビューの時期と重なります。

安全に散歩ができるように、待てのしつけをしっかりとやっていきましょう。

待ての時に動いてしまうなら

犬が待てができず、動いてしまうのは、あるあるです。

犬が動いてしまうなら、待ての時間を短くしましょう。

おやつを手に持った瞬間に「待て」と声をかけて、すぐにおやつをあげるところから始めると、なんとなく待てとおやつが一致してきます。

そして段々と時間を長くしていきます。

失敗したら、おやつをあげず、何度でも待てのしつけをやり直していきましょう。

犬の待てのしつけのまとめ

今回は、犬の待てのしつけについて、お話ししました。

うちのミニチュアシュナウザー も、最初は待てがまったくできませんでしたが、時間をかけて、待てのしつけをしたら、できるようになりました。

犬の待てのしつけは、おうちの中だけではなく、外でもできるように、散歩の時などに、しつけの練習して起きましょう

外は犬も車の音や雑踏など集中できないので、難易度がとても高いので、できたら一緒に喜びましょう。

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